2011年11月12日

文明の衝突?

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S.ハンチントンの「文明の衝突」を今さらながら読了。
90年代後半に発表され、冷戦後の国際関係を文明圏ごとの対立構造になると主張して、
9.11後の世界を予想したとして話題になった本です。
特にイスラムと西洋文明との対立を強調している。確かに冷戦後の大規模な国際戦争
(湾岸、コソボ、イラク、アフガニスタン)は全てイスラム教国が関係しているが、
湾岸・コソボではイスラム勢力は連合国側で戦っているし、アフガニスタンは対タリバンの
紛争でありムスリム同士が殺し合っている。

アフガニスタン紛争のきっかけである対米テロを文明の衝突ととらえるのはあまりに簡略化
しすぎであるし、文明というカテゴライズはやはり大雑把に過ぎるように感じる。
(ちなみに8つの文明圏の内、日本は1国で1文明圏とされています)
イデオロギーなきあとはアイデンティティーが争いの動機になる、異質性が原因で対立が起こる
と主張しておいて、解決には多様性を認めることでこれを超克せよと言うけれど、自家撞着ではないのか。

この町の穏やかなムスリムと接している内に、他文化に無知な白人の文章を反抗的に読む癖がついた。
posted by Unholy at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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